認知運動療法による片麻痺の治療の記録
Rehabilitation Report

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偶然で大変にお世話になった認知運動療法

 

2001年6月13日、勤務中に脳出血で倒れました。

倒れて約2年間半、私の生活は何だか目が覚めていないような、頭がぼーっとした毎日を送っていました。 片マヒであるだけでなく、高次脳機能障害である失語症も併発していたことから、話す言葉も片言の日本語(単文)であり、自分一人で友人への手紙を書くこともできない、記憶はほとんど抜け落ちている、・・など様々な障害が残っていました。 リハビリは通い続けていましたが、その当時の記憶が曖昧だったこともあり正確に述べることはできませんが、痛みを和らげるために通院していた記憶があります。

そんな状態にあった私の生活に変化が起きたのが、通院していた(都立)大久保病院で認知運動療法を取り入れられ、私にもその療法をはじめてくれたことでした。(2003年) 常に頭がぼんやりしていた私が、その療法をはじめて行ったときの記憶はありません。 ある日私がセラピストに確か「このリハビリはクイズみたいでおもしろいですね」と話しました。 するとセラピストは「え?このリハビリはもう半年も前から続けているのよ。」とちょっとびっくりして言ったのです。 もうろうとしていた私の脳に、何か変化が起きはじめたと感じた瞬間であったように感じています。

 このホームページにあるリハビリレポートは、中里瑠美子先生から、リハビリを受けた内容や自分で感じたことなど書くよう指導されてはじめたものです。 最初はただリハビリで行った内容を思い起こしてレポートに書くことが中心でしたが、次第にリハビリ以外に身体に感じられる変化についてもレポートに書くようになりました。

 脳梗塞や脳出血などで片マヒになってしまったら、回復可能であるのは倒れて2,3か月が限界で、それを過ぎたら大きな変化はみられなくなると医師から説明を受け、そう信じていました。 でも認知運動療法を受けることで、人間の体はマヒの身体に変化をもたらすことが可能であることを実感しました。 発症4年以上経ってから、足の装具が不要になり、また自分の考えを文章にしたり言葉で表わすことができるようになったからです。

 認知運動療法は、先生からマヒの身体に対して様々な角度から「問い」が出され、自分の感覚の中からその正解を探すことを行うことが多いリハビリです。 そしてその「問い」(課題)が解けたとき、急に良い変化が起きたり、知らないうちに今までできなかったことができたりします。  リハビリ途中、先生の質問に答えているだけで、それまでの体の痛みが急に取れたり、緊張が抜けたりします。

先生に、リハビリで行っている課題とは何であるか質問をしたことがありますが、課題は手足を動かすコアとなる部分を理解するために行っているそうです。 私には完全に理解はできませんでしたが、以前に先生から、’無意識’とか’自分の感情’が体を動かすらしいことを伺ったことがあるので、マヒの手足を本当に動かそうとした場合は、まずは身体の動きの前段階(手足の重み感覚の理解)や触覚が体感できることが必要なのかもしれないと思いました。

 リハビリは一生続くものであり、人生の中でモノを考えることもまた一生続くものと考えたとき、基本は”考えるリハビリ”である認知運動療法は、日常生活に溶け込みやすく、リハビリがつらいという感覚は薄れてくるように感じています。 私自身このリハビリを通じて、いろいろと気づかされたり、また自分の考えを振り返ってみる習慣の必要性を教えて頂いた気がしています。

生年月日 昭和47年6月29日 かに座
血液型 AB型
趣 味  料理(成功率 約50%?)
病 歴  昭和47年 ウイルムス腫瘍摘出
     昭和60年 慢性腎不全 (血液透析開始)
     平成13年 脳出血により右半身麻痺
     平成22年 再脳出血により両麻痺