装具なし歩行 MEMO

6/23(木)

今まで装具なしで歩く時は、家族の付き添いか、一人の場合は歩行距離は100m程度にしていたが、今日は自宅から500m先へ付き添いなしで買い物に行ってみた。 お店まで歩く途中は、ひどく緊張して足の動きを気にかけ、時々歩みが止まってしまうことがあるが、お店に入ると足のことは忘れてしまい、かといって転倒するわけでもないのが不思議である。(明らかに不安定な歩き方をしているはずなのだが・・) 歩きながら見た目捻挫しそうな感じは少し薄れてきたのだが、膝と特に股関節がガクッとくる感じがなくなれば大分楽になるのではという気がした。 時々マヒ足がもう片方の足を踏み越えることができると、左右の動きが同じっぽくなり関節がガクッとこなくなる。 

6/24(金)

いつも透析へ出掛けるときには、途中捻挫を起こして遅れていくのはまずいので必ず装具をつけていたのだが、この日はマヒ足をかばいながら歩く状態で少しずつしか前に進むことができなかった。(通常20分で病院に着くところ、50分かかった) 昨日装具をはずした時に歩いた体重のかけ方で歩けば、足が痛くならないことがわかったのだが、今日は歩くスピードはどちらも(装具をつけてもつけなくても)変わりがなかったように感じた。 帰りは夜であたりが暗いので装具をつけたのだが、少し歩いてみて、ふらつきがあり無理だと感じ、装具ははずして帰宅した。 装具をはずした状態の歩き方が正しいのか、変なクセをつけていないか不安なのだが、装具装着時のなんとも言えない違和感(自分に装具が合っていないのでは、というような感覚?)が頭に残ってしまっているため、当面は装具をはずし、ゆっくり歩こうと思っている。

6/25(土)

昼間は暑かったので夕方、自宅から200mくらいの距離を往復した。 おそらく今までで一番歩き方(左右のバランス)が良かった感じで、マヒの右腕が緊張して持ち上がることがほとんどなかった。(手のひらが裏返した状態はいつもと同じであった) 昨日と今日で違う点は、骨盤あたりが下がってくれた感じがし、それが程よくバランスがとれ、同時に右手の緊張がなかった気がする。(昨日までは右側の骨盤あたりが上がっていた?) また膝が体重を支えているようだった。

6/26(日)

朝食は外食にしようと、’すきっ腹’状態で、多少気温も高かったのだが、自宅から500mくらいの喫茶店に装具をはずして行った。 歩き方は昨日とは違い、なかなかバランスが定まらない状態で、一歩一歩確認しながら歩いていた。 ところが目当ての喫茶店は定休日で、とたんに装具なしで歩くやる気が消失し、装具をつけて別のお店を探すために歩いた。 しかしお店につくと、やはり装具の違和感で結局装具をはずした。(ここのお店は自宅から約800m) 食後はボーリングへ行き、夫のボーリングを”見学”していた。 その後、買い物をしたのだが、エスカレータで移動するのは装具なしではなんとなくギクシャクしていた。(最初に足を踏み出す足は以前ならマヒなしの左足だったが、このときはふいに右足を出してしまうなど) この日は装具なしで長時間歩いたため、帰りは非常にゆっくり歩いた。

6/25(月)

先週の金曜日は、装具をつけて歩きづらくなり透析に遅れそうになったので30分早めに自宅を出た。(装具なし) 歩く時間は特に速くも遅くもない状態だった。 ただ気温が高く、「ボーっとしてそのうちに転ぶのでは・・」という気になり途中で装具をつけた。 しかし100m歩かないうちにはやり歩きづらい状態に耐えられなくなり装具をはずした。 両足で歩くには、どちらも同じ形になるはずが、(以前からそうであるのに気づかなかったのかも・・)マヒの右足は踏み込んだ後にピーンとまっすぐになるのが気になった。 

6/30(木)

夕方近くに自宅から500mの大田黒公園へ行くことにした。足の状態は多少不安定であったが、歩く体力は問題はなさそうであった。ところが公園に着くと、すでに閉園時間が過ぎており、しかたなく近くの図書館に行くことにした。図書館の庭のベンチにすわり、少し休憩をとった後、図書館内で本を読んだ。途中、館内の絨毯の上を、本を探して上の方を見ながら歩いたところ、急に足のひねりを感じ、自分のマヒ足をみるとみごとに内側にひねっていた。 「ついにやってしまった!」と一瞬感じたのだが、自分の体が倒れる感じがまったくなく、「足をひねったとしても、同時に体重も支えている場合もあるらしい」と思った。 過去(2月あたり)に装具なしで歩くいたときには、マヒ足はひどく内側にひねられる感じがして、無理矢理ひねることなく地面に着地させても、股関節から上の体の重みをのせることができず、すぐに地面から足を離す状態であった。 そのためマヒ足をかばうもう片方の足の体力の消耗が特にはげしかった。 今回の場合、マヒ足がひねられていても、それを自分でじっと見つめる余裕があったことと、その足はしっかり地面についていたことが大きな変化ではないかと感じている。 帰宅途中には出掛けるときに比べ、かなり集中力を必要としない歩き方に変わっている感じがしていた。 「どこが変わったのだろう?」と思うと、一緒に歩いていた母親が「さっきより歩き方がなめらかに見えるけど」と言った。 言われてみればギクシャクしていて足がガクっときたり、ピーンと足全体がまっすぐになっていたことがなくなっていた。 そのためか、今までできるだけギクシャクした足の動作を食い止めようと集中していたが、今までより集中する必要がなくなっていたようである。

7/2(土)

お昼前に外食をした。(自宅から約500m) 昨日ほど、しっかり歩き方ができない感じである。 マヒ足が地面に着地しようとすると、3つの関節(股関節、膝関節、足関節)が体重を支えるための位置に定まってくれない感じがするせいか、そのまま体重をかけてしまったらつぶれてしまいそうなのである。 足を踏み込む際に、体重が支えられずにマヒ足は地面を長い時間踏むことができない。 今日は歩いている間中、緊張していた。 

7/3(日)

夕方、選挙に行った。(自宅から約400m) 足の状態は昨日と同程度だったが、マヒ足でない右足が地面に着くとき、マヒ足が地面から離れているかもしれない感覚があった。 ”かもしれない”というのは、以前にリハビリで階段を下りる練習をしていたときに、マヒ足が階段から離れるときに感じたのに、なんとなく似ていたからである。 階段からマヒ足が離れる際に、足の裏側に一瞬ピリッときて、同時に膝の裏側に膝が曲がった感触が似ていた。

7/4(月)

少し雨が降っていたが、透析へ行くときの歩き方がわりとよい方だったと思う。 マヒ足が主導となって足を運んでいるようで、マヒ足でない右足の負担が少なかった。 歩き方には関係はないが、ビル風が吹く場所では、装具をつけているときには踏ん張って傘を持って歩くことができたのだが、装具なしでおぼつかない足では踏ん張ることはできず、風がある間は傘を閉じて歩く方に集中せざるを得なかった。 (大雨では、今の装具なしの状況では歩けないだろう) 途中、デパートを通ったので、「(それまで開けることができた)手動の扉は一人で明けられるのだろうか」と思いやってみたが、やはり踏ん張ることは現段階では難しく、私が立ち往生しているところを見かねて通り掛りのおじさんに助けていただいた。 (お騒がせしてしまいました・・)  装具をはずしてから毎回感じていたのだが、透析を受ける前は比較的歩きやすいことが多いのだが、透析後は歩き方が安定せず、必ず「歩く気がしない」ことである。 透析を受ける間はベットに寝ているために(透析中、熟睡している)、いわば”寝起き”で装具なしで歩くせいだろうか。 透析が終わると、透析前の足の緊張感が抜けてしまい、かわりに神経の緊張が必要になるようだ。

7/16(土)

歩行時、連続ではないのだがマヒ足の足裏のつま先付近で足を蹴っているような感じがした。 実際に目で確認すると、足の裏つま先側1/3が地面についていることがわかった。 それまでは、マヒ足の足の裏は、”スリッパ状”というか地面に着地した後、たわむことなくロボットの足のように前進していた。 しかし最近、歩調が合っていないような違和感があったのだが、今回の足の裏がたわむことでリラックスできるようになったようである。

7/25(月)

昨日、一昨日(土日)体調があまりよくなったため全く外出しなかったので、透析に通うのに最初はマヒ側は緊張していて手足硬直気味であった。 私の杖は安物であり、私が転ぶのではなく杖だけがツルッとすべることがよくあるので、通常杖の存在はあまりあてにしていないのだが、この日はこの杖に頼らざるを得なかった。 マヒ足と杖を同時に前に出すとき、かなり杖に体重をかけて歩いていた。 最初は膝や足首はガクガクして自分で”下手な歩き”を感じていたが、そのうちマヒ足がリードするような歩き方になり、調子が乗ってきた。 「何かいつもより歩くペースは速い気がする・・」と時計を見ると通常より15分も速いペースで歩いていることがわかった。 しかしはやく歩ける分、これは明らかに杖依存型の歩き方であり、リハビリ的にはあまりプラスにならないのであろう。。 

9/18(日)

1ヶ月前に装具なしではじめて新宿へ出掛けたが、非常に疲れてしまった。 足が痛いということはなかったのだが、とにかく歩く間に感じたのは足が異様に重いことであった。 もう当分電車は使えないと思っていたが、そろそろどうかなと思い、今日は銀座に出掛けた。 銀座の地下通路を歩いていくうちにやはりマヒ足がだんだん重くなってきており、地上に出ると体自身は「もう帰ろう・・」というムードになっていた。 3箇所のビルを見て回って自宅に戻ったが、腰の辺りが重くなっており、足の裏の感覚もかかとが浮いた状態になっており、あさってリハビリなのにそれまでにたぶん治らないだろうな、、とこれがホントの後悔先に立たずであった。

9/24(土)

これまで歩行中、注意しないと膝がガクッとなりあまり気持ちがよいものではなかった。 手足のリハビリにおいて、「やわらかさ」というキーワードが取り上げられており、現状の膝はこの「固い」状態にある。 ただどうすれば「固い動き」から「やわらかい動き」になるのか? リハビリを続けていればやがてやわらかくなるといえばそれまでなのだが、どうもこの「やわらかい動き」に関しては、リハビリのあらゆる局面で取り上げられる気がして、体と脳との情報交換をして考えつづけなければならないのではないか。 理由はマヒした手足はすべて「固い動き」で構成されていう感じがするので、マヒの回復途中でどうも正常な動きに近づけないなあ感じとなる原因は「やわらかい動き」の理解が曖昧だから、ということになりそうな気がするのである。 あくまで予想だが・・ そこで膝がガクッとなる動きを「やわらかい動き」に持っていくには、ガクッといわせない歩き方を実行してみた。 遊びを持たせた膝の動きというか、今まで膝が最も曲げられた状態からガクッとなるまでの距離を1〜20までだったのを3〜17にしてみるのである。 ちょうど「曲げる」「伸ばす」をビシバシ白黒はっきりする感じの歩きかたを、「まあとりあえず力なく歩いてみまひょ」と「曲げる」「伸ばす」どっちつかずの歩き方に変えてみた。 これならまず転ぶ心配は少ない。 だがやる気なく見える歩き方なので歩くスピードは落ちた。 これを3週間位続けたこと、リハビリ、リハビリ後のレポートでない頭で「やわらかさとは・・」について考えたこと、あるいはまったく別の理由かわからないが、膝の動きが「ガクッ」から「カクン」に変化した。 思いっきり曲げようとしても、すぐに伸ばそうとしてしまう動きに変わったのである。 最も曲げたれた状態からガクッとなるまでの距離を1〜20だったものが10〜20辺りになったように思う。 最終的には10〜15辺りになるのだろうか。